僕は忘れない、あの日のことを

140字では伝えられない。

"岡山のパワースポット"(岡山旅行:一日目~二日目朝)

ブログ90日更新なし広告芸人と化したエルロイブルーですが、1月3日~5日にかけて岡山を旅行していました。西日本豪雨復興割の適用期限が1月8日(消印有効)でギリセーフだったんですよ。これを見たお前たちはもう間に合わない。残念だったな。

 

日程は初日倉敷、二日目は備前焼が盛んな伊部に行って午後に岡山市内を見て回り、三日目は瀬戸内海に浮かぶ直島という島へという感じです。(ただし直島は正確には香川県にあります)

というわけで感想を書いていきましょう。

 

岡山で同行者と合流し倉敷へ。倉敷美観地区に行きました。ここは江戸時代、天領で物資の集積地として栄えていて、その町並みを現在も維持・保存しているそうです。いわゆる「観光地」で多くのお店が立ち並んでいますが、普通の住居もあります。

 

わりと自由に商売しているためか観光地的統一感があまりなくてそれはそれで面白かったですね。画像はよくわからない露天商。いっぱいいるわけでもなく、等間隔に並ぶ謎の人々でした。

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昨今名を轟かせたあの学校法人の美術館もあります。卒業生の作品を展示していたりするらしい。残念ながらお正月休み中。大原美術館のすぐ近くにあります。

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アイビースクエア。元々代官所があったあたりに、明治時代紡績所ができて、その紡績所の倉庫にあたる建物……なんですかね。今はホテルに改修されています。観光名所のわりにほーんって感じで一瞬しか見てないです。(失礼)

写真を見ると結構良いですよね。ほーんって感じだったんですけど(失礼)

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とまあそんな感じです。その後美観地区内にある大原美術館に行きました。日本最初の西洋美術を中心にした私立美術館だそうです。もっとも有名な作品はエル・グレコの『受胎告知』ですが、もっともボリュームがあるのは印象派の絵画。(作品を収集した時期がそういう時だったため)印象派~現代美術と進んでいくので、カメラの誕生以降絵画は何を目指すのか的変遷っぽくて良いですね。あと同行者がありえないくらい芸術に詳しくて楽しかった。

ほかに工芸・東洋館、現代美術を収めた分館があります。

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微妙に時間が空いたので商店街をぶらぶらしてからホテルに行きました。倉敷市児島というところはジーンズの聖地と言われているそうで、美観地区内にも商店街内にもデニムのお店がたくさんあります。展示を見てると結構お洒落だなと思うものもあったのですが、旅行に行って服を買うほどの服キチではないのでした。

あと、倉敷・将棋といえば大山名人の出身地。美観地区から少し行ったところに大山康晴記念館があるらしいのですが、ときは三が日。お休みでした。残念。

 

で、晩御飯を食べに行ったのですが。ときは三が日。お休みでした。どこもやってない! 無! 色々さまよった挙句もういちど美観地区に戻って晩御飯を食べました。(倉敷市、岡山第二の都市だと思っていたのですが、駅からちょっと行くともうめちゃくちゃ暗くなって、えぇ……ってなりました。シティボーイなので)

でも夜の美観地区は昼と打って変わって人も少なくてそれはそれで趣があったのでよしとします。

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といったところで一日目は終了。

二日目は朝、伊部へ行きました。備前焼はもともと伊部焼と称されていたくらい、中心となって焼き物が行われていた場所です。備前焼は須恵器を原型としていて、釉薬をまったく使わないのが特徴です。土と焼く環境(温度)によってのみ色合いが変わるそう。赤い物が有名ですが、黒や青に発色しているものもあります。

伊部の象徴はこの煙突。そこかしこにあります。

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駅からすぐのところに備前焼のお店がたくさん並んでいます。謎のガチャ要素もあります。(美観地区でも見ました)(謎)

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さらにもう少し歩くと天津神社という神社があります。こうして備前焼がたくさんある神社なんですが……

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これです。伊部のパワースポットじゃあないんだよ。なんかこういう看板が大量にあってすべて吹き飛びました。

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駅の二階に備前焼のギャラリー兼売店があり、ここでは作者ごとに焼き物が展示されています。そこで同行者がこの人の作品をもっと見てみたいんだけどと伺ったところ、じゃあ窯元に行ってみれば? とのことだったので、こうした散策ののち窯元のところへ行きました。正月から結構すごい話な気がしますが、これはごく自然なことだそうです。焼き物にもコミュニケーション力が求められる時代なんやな……(それは前からそうでは?)

 

ただ窯元は寝ていたらしく(朝11時です)、最初に対応してもらったのは窯元の母親でした。展示室に入れてもらって、母親がそうなら窯元は若いんだなーと思いつつ作品を見て待っていたら来ました。あごひげを蓄えた30代くらいの男の人。展示室内に新聞の切抜きがあって、東京芸大卒と書いてあったので君キャラ立ちすぎじゃない??? となりました。昼まで寝てるあごひげ蓄えたお兄さん、いかにも東京芸大! じゃん。(本当か?)(東京芸大生観察したことなし)

 

ただ焼き物にもコミュニケーション力が求められる時代なので(時代ではない)非常にサービス精神旺盛な方でした。窯を見せてもらった上に駅まで送ってもらいました。東京芸大! みたいな見た目なのにな。関係ないか。

 

駅に行く前に連れて行ってもらったのが南大窯跡。室町~江戸時代に使われていた窯の跡地で、へこんでいるところはずーっとトンネル状の窯だったそうです。江戸時代くらいまではこの共同窯で備前焼を作っていたそうです。ただ、備前焼釉薬を使わない分、焼き方がとても重要で、どこで焼くかが重要になるために、後々作者が個別に窯を持つに至ったそう。

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周辺は大量の破片が散乱していて、迫力があります。光が反射しているのはすべて破片。掘っても破片だらけだそうです。すごい。破損品などを捨てた跡だそうですね。まるで陶器の墓場です。

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そんな感じで買い物をしておしまいです。値段はー……実用にあたって意匠を整えて数を買おうと思うなら結構なものだと思います(婉曲)

ということで岡山市に戻ってのこりはまた次で。