僕は忘れない、あの日のことを

140字では伝えられない。

ゼロ災へ(熊本-天草旅行:一日目~二日目朝)

というわけで、三連休は熊本にいました。交通の便にかなり問題があるということでレンタカーを借りたのですが、ぼくも同行者も完全にペーパードライバーでかなりヤバい感じでした。過去一番危険な旅行だったのでは。無事で終わって本当に良かった。ちなみに今日も一日ゼロ災で行こう・サーキットに行け(後述)などの文言が飛び交う車内でした。

 

日程は初日の昼~二日目の朝まで熊本で、そこから天草に移動して三日目に熊本に戻ってきて終了という感じ。熊本は市内ではなく阿蘇の方へ行っていました。ということで感想書いていきます。

 

昼について危険が危ない感じ(最初の方は本当に危険だった)の運転で阿蘇方面へ。国道57号線というのが市内から阿蘇へ向かう大きな道路なのですが、一年前の地震の影響で阿蘇へ向かう途中で封鎖されているので、途中で迂回する必要がありました。その他も阿蘇へ至る道路は大半が封鎖されていて、未だ事実上一箇所に集約されている感じではないでしょうか。春くらいまではどこも封鎖されていたみたいですし、近くを通る豊肥本線という電車は肥後大津から阿蘇間で現在も運転見合わせ中です。

 

とはいえ迂回して通るミルクロードという道はそれ自体が観光地みたいな道で、うおー綺麗綺麗と言いながら車を走らせていました。他にWindowsで見たなどの発言もありました。写真では分かりませんがが、何が凄いって見渡す限り360度こんな景色なんですよ。壮大な原野なんですね。美しい。ただし帰るときは似たような場所と道路が続くので逆に迷いかけました。持ってて良かったGoogleMap。

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それから北山を経て大観峰という山へ。外輪山を尾根伝いにぐるっと大回りする感じでしょうか。大観峰阿蘇の北の外輪山では一番大きな山です。

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画面右がカルデラ内にある阿蘇五岳……でしょうか。うち三つ見えて中央がたぶん噴火口がある山です。(適当)そういえば周囲にぐるりと山があって、平地が続いた後おおきな火山があるというのなんとなくロード・オブ・ザリングっぽいな(伝われ)

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外壁は概ね断崖になってて結構怖い。

大観峰大観峰って石碑があったり立て札があったりしたんだけど、撮ってないのでどこからが大観峰の写真かが思い出せない(酷い)

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これは間違いなく大観峰でとりました。画面の中央辺り、この稜線上に二人組がいるんですけど、わかりますかね。よく見たらいます。凄い大きさなんですよ。

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これも大観峰の写真です。中央に二人組がいますね。

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というわけです。

実は本当の目的地は草千里という場所だったのですが、大きな迂回が必要だった上に山に入る辺りで相当な渋滞をしていて、時間的に限界だったのでここで撤退。そもそも同行者もぼくももうここがゴールでいいんじゃないかな的な満足をしていました。でも道路が全て通るようになったらまた行きたいところです。

 

下山する際に、「じいちゃん飛び出し注意」「急いでも五分も変わらない」などといったスピード規制の標語看板がぼこぼこと現れ、その中の一つが「サーキットに行け」でした。(写真は撮れなかった)

「サーキットに行け」は余りの語感の良さに同行者と大爆笑し、これで事故ったらどうするとか言ってました。市街地ではなく山道やリアス式海岸の海岸沿いなどカーブの多い道を運転していたこともあり、その後の三日間にわたりスピード過多の車を発見するたびにこの標語が口に出ることになりました。皆さんも使うと良いですよ、サーキットに行け。

 

その後熊本市内に戻る前に地震で大きな被害を受けたという益城町へ行きました。あまり観光気分で行くようなものではないと思うのですが……

普通の民家なのであまり大っぴらにするものではないのかなと思うのですが、未だ傾いでいる家や、崩れた家などそこかしこに見られました。ぼくたちは町の中心付近しか見ていないので、山間部はもっと酷いのかもしれません。もちろん新たに建築中の家もたくさん見ました。

 

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町役場からすぐのところにある木山神宮は特に地震の大きさを身をもって体感しました。本殿は倒壊したままで、周囲のものも倒れたり崩れたりしていました。

 

言い方は良くないと思いますが、見るべきものを見たと思っています。

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車を返し(当然のように当初の返却予定時間には間に合わなかった)ホテルへ。熊本ラーメンを食べて寝ました。慣れない運転で異常なほど疲れました。早く寝たわけじゃないですけどね。

 

朝起きて熊本城周辺をぐるっとまわりました。こちらも天守をはじめ多くの被害を受け、未だ大部分は入ることができません。

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(被害状況の写真ばかりアップロードするのは行儀が悪いと思うのですが)

ちょっと撮り忘れたのですが、城内公園にはところどころ石を並べておいているんですね。何なのかと思ったのですが、石垣を修復する際に、

1.石材の特徴を調べる

2.元の石材がどこにあったのか調べる

3.実際に積み直す

という、気の遠くなるような巨大ジグソーパズル的修復法をしているらしく、そのための仮置きだそうです。真摯な修復方法に感動してしまいました。

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今のところ、天守閣をもっとも近くに望めるのは、加藤清正を祭っている加藤神社の一角でしょうか。加藤神社は城内にあるので目の前の堀は内堀のはずなんですけど、堀の高低が大きくてびっくりしました。大きなお城だ。

 

といったところで二日目の朝まで終わり。天草までの移動からはまた今度。

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ちなみに権威主義体制下にありがちな壁面に描かれた最高指導者の絵も熊本城の目の前にあります。(同行者がtweetしたらわけわからんくらい伸びて爆笑していた)

 

感想なのですが、道中に阿蘇山ロードバイクで踏破するつわものを見てめっちゃくちゃスポーツ自転車買いたくなりました。つい最近沼沈めフォロワーが現れたこともあり。まあ登坂するのははっちゃめちゃに鍛えないと無理でしょうけど、あの景色の中自転車走らせるの最高っぽいなと思いました。まあ実際やったら早く下り坂になれと思いそうだけど。