僕は忘れない、あの日のことを

140字では伝えられない。

"岡山のパワースポット"(岡山旅行:一日目~二日目朝)

ブログ90日更新なし広告芸人と化したエルロイブルーですが、1月3日~5日にかけて岡山を旅行していました。西日本豪雨復興割の適用期限が1月8日(消印有効)でギリセーフだったんですよ。これを見たお前たちはもう間に合わない。残念だったな。

 

日程は初日倉敷、二日目は備前焼が盛んな伊部に行って午後に岡山市内を見て回り、三日目は瀬戸内海に浮かぶ直島という島へという感じです。(ただし直島は正確には香川県にあります)

というわけで感想を書いていきましょう。

 

岡山で同行者と合流し倉敷へ。倉敷美観地区に行きました。ここは江戸時代、天領で物資の集積地として栄えていて、その町並みを現在も維持・保存しているそうです。いわゆる「観光地」で多くのお店が立ち並んでいますが、普通の住居もあります。

 

わりと自由に商売しているためか観光地的統一感があまりなくてそれはそれで面白かったですね。画像はよくわからない露天商。いっぱいいるわけでもなく、等間隔に並ぶ謎の人々でした。

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昨今名を轟かせたあの学校法人の美術館もあります。卒業生の作品を展示していたりするらしい。残念ながらお正月休み中。大原美術館のすぐ近くにあります。

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アイビースクエア。元々代官所があったあたりに、明治時代紡績所ができて、その紡績所の倉庫にあたる建物……なんですかね。今はホテルに改修されています。観光名所のわりにほーんって感じで一瞬しか見てないです。(失礼)

写真を見ると結構良いですよね。ほーんって感じだったんですけど(失礼)

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とまあそんな感じです。その後美観地区内にある大原美術館に行きました。日本最初の西洋美術を中心にした私立美術館だそうです。もっとも有名な作品はエル・グレコの『受胎告知』ですが、もっともボリュームがあるのは印象派の絵画。(作品を収集した時期がそういう時だったため)印象派~現代美術と進んでいくので、カメラの誕生以降絵画は何を目指すのか的変遷っぽくて良いですね。あと同行者がありえないくらい芸術に詳しくて楽しかった。

ほかに工芸・東洋館、現代美術を収めた分館があります。

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微妙に時間が空いたので商店街をぶらぶらしてからホテルに行きました。倉敷市児島というところはジーンズの聖地と言われているそうで、美観地区内にも商店街内にもデニムのお店がたくさんあります。展示を見てると結構お洒落だなと思うものもあったのですが、旅行に行って服を買うほどの服キチではないのでした。

あと、倉敷・将棋といえば大山名人の出身地。美観地区から少し行ったところに大山康晴記念館があるらしいのですが、ときは三が日。お休みでした。残念。

 

で、晩御飯を食べに行ったのですが。ときは三が日。お休みでした。どこもやってない! 無! 色々さまよった挙句もういちど美観地区に戻って晩御飯を食べました。(倉敷市、岡山第二の都市だと思っていたのですが、駅からちょっと行くともうめちゃくちゃ暗くなって、えぇ……ってなりました。シティボーイなので)

でも夜の美観地区は昼と打って変わって人も少なくてそれはそれで趣があったのでよしとします。

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といったところで一日目は終了。

二日目は朝、伊部へ行きました。備前焼はもともと伊部焼と称されていたくらい、中心となって焼き物が行われていた場所です。備前焼は須恵器を原型としていて、釉薬をまったく使わないのが特徴です。土と焼く環境(温度)によってのみ色合いが変わるそう。赤い物が有名ですが、黒や青に発色しているものもあります。

伊部の象徴はこの煙突。そこかしこにあります。

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駅からすぐのところに備前焼のお店がたくさん並んでいます。謎のガチャ要素もあります。(美観地区でも見ました)(謎)

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さらにもう少し歩くと天津神社という神社があります。こうして備前焼がたくさんある神社なんですが……

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これです。伊部のパワースポットじゃあないんだよ。なんかこういう看板が大量にあってすべて吹き飛びました。

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駅の二階に備前焼のギャラリー兼売店があり、ここでは作者ごとに焼き物が展示されています。そこで同行者がこの人の作品をもっと見てみたいんだけどと伺ったところ、じゃあ窯元に行ってみれば? とのことだったので、こうした散策ののち窯元のところへ行きました。正月から結構すごい話な気がしますが、これはごく自然なことだそうです。焼き物にもコミュニケーション力が求められる時代なんやな……(それは前からそうでは?)

 

ただ窯元は寝ていたらしく(朝11時です)、最初に対応してもらったのは窯元の母親でした。展示室に入れてもらって、母親がそうなら窯元は若いんだなーと思いつつ作品を見て待っていたら来ました。あごひげを蓄えた30代くらいの男の人。展示室内に新聞の切抜きがあって、東京芸大卒と書いてあったので君キャラ立ちすぎじゃない??? となりました。昼まで寝てるあごひげ蓄えたお兄さん、いかにも東京芸大! じゃん。(本当か?)(東京芸大生観察したことなし)

 

ただ焼き物にもコミュニケーション力が求められる時代なので(時代ではない)非常にサービス精神旺盛な方でした。窯を見せてもらった上に駅まで送ってもらいました。東京芸大! みたいな見た目なのにな。関係ないか。

 

駅に行く前に連れて行ってもらったのが南大窯跡。室町~江戸時代に使われていた窯の跡地で、へこんでいるところはずーっとトンネル状の窯だったそうです。江戸時代くらいまではこの共同窯で備前焼を作っていたそうです。ただ、備前焼釉薬を使わない分、焼き方がとても重要で、どこで焼くかが重要になるために、後々作者が個別に窯を持つに至ったそう。

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周辺は大量の破片が散乱していて、迫力があります。光が反射しているのはすべて破片。掘っても破片だらけだそうです。すごい。破損品などを捨てた跡だそうですね。まるで陶器の墓場です。

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そんな感じで買い物をしておしまいです。値段はー……実用にあたって意匠を整えて数を買おうと思うなら結構なものだと思います(婉曲)

ということで岡山市に戻ってのこりはまた次で。

第三期指す将順位戦完走記念

この広告は、90日以上更新していないブログに表示しています。(うるせー! 自分が放置したと思わない限りは放置ブログではないからな!!!)

 

というわけで(?)三期も無事に不戦敗なく終えられたので、対局の振り返りと感想の方を……Kiftwiに棋譜を貼ろうと思っていたんですが、なんか使えなくなっていたのでShogi.ioに変えました。これはこれで良いですね。携帯でも見れるのが良い。

 

今期は不戦勝1、先手1、後手9というとてつもない偏り方で、なかなか泣けましたね……結果は6-5。指してる分の星は五分でした。

 

 

指す将順位戦A級3組第1回戦 あさねぼう‐エルロイブルー

中飛車。負け。

ポイントはここで、55銀65銀46飛の攻めは大丈夫と思って33角として潰されるんだから、はっきり申し上げて馬鹿としか言いようがありません。受けの見込みが甘くてあっさり潰されるのは再三する負け方で、成長がないですね。

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指す将順位戦A級3組第2回戦 ゴッゴル‐エルロイブルー

中飛車。勝ち。

序盤で作戦負けしたのをぐちゃぐちゃやって逆転したのですが、勝ち方がひどい。

47桂成52飛成は42歩でなんともないのだから、どう見ても47桂成で勝つ将棋です。(そういえば前期も二回戦は酷い勝ち方をしたな)

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指す将順位戦A級3組第3回戦 エルロイブルー‐棚橋

三間飛車。負け。今期唯一の先手番でした。

作戦勝ちしそうなところを見落としで台無しにした将棋です。終盤76銀という派手な手もあったのですが、ぼくが一番印象に残っているのはこの手です。同香は99飛車が必殺で、厳しい攻めでありながら自玉を安全する決め手です。正直全く見えていなくて、最後の着地の上手さに強さを感じました。

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指す将順位戦A級3組第4回戦 ぽてと‐エルロイブルー

対向かい飛車。負け。

今期A3屈指の強豪……ですが、相手の強さより自分の弱さが出ちゃいましたね。

飛車浮きは流石の一手でとても困ったんですが、65銀と打てば苦しいながらも簡単に決まる感じじゃなかったですね。本譜54金56飛45銀54飛同銀53金という進行は切られにいっているみたいなものです。65銀は飛車先に打つ手ですごく抵抗があるんですが、楽して負けようとしてはいけませんでした。今期一番反省が必要な対局です。

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指す将順位戦A級3組第5回戦 ツッキー‐エルロイブルー

角換わり。勝ち。

定跡がわからない……となった将棋です。45桂44銀24歩同歩23歩34飛の進行はなんとかなるんじゃないかと思って31玉と指してどうにもなってなかったので、序盤の知識も受けのセンスもなさすぎましたね。結果は僥倖という感じ。

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指す将順位戦A級3組第6回戦 うぇいつぅ‐エルロイブルー

角換わり。負け。

流行の単騎45桂跳ねの攻めをやってみろとして実際にやられて潰されるというかなり間抜けな負け方をした将棋です。最大のポイントはここで、相手の攻めを切らして勝つ将棋に踏み込んで、中途半端に攻め合おうとして潰されるというひどいことをしました。受けるときは受けるというのは当たり前で、この対局も反省が必要な一局ですね。

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指す将順位戦A級3組第7回戦 ミナギ‐エルロイブルー

角換わり。負け。

やや無理気味の攻めを通されてボコボコにされるというまあよくある負け方です。ポイントはここで、同飛は飛車を取りにこられる順があって、それが嫌で同角としたんですが、そこからどんどん損を重ねてダメにしました。

ヘボ将棋 玉より飛車を かわいがり

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指す将順位戦A級3組第8回戦 太一‐エルロイブルー

横歩取り。勝ち。

ポイントはここです(!)

何がポイントかというと、ぼくは横歩取りまず指さないんですね。先手で受ける可能性はあっても後手で指すことはまずありません。にも関わらず降級がかかりそう一局で先後問わず即死トラップが大量に存在する横歩取りに誘導するという……自分らしい適当さが出ましたね……

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指す将順位戦A級3組第9回戦 黒ぬこ‐エルロイブルー

四間飛車? ないし力戦。勝ち。

事前の想定通りの順に進んで、上手く指せた将棋です。ここから22銀33歩というのは前もって考えていたことで、ピンポイント対策が上手くいきましたね。ただ黒ぬこさんのTwitterを見た感じ、この日は平常心で指すのが難しい状態だったのではと思っています。万全のときにまた指しましょう。

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第10回戦は不戦勝です。

 

指す将順位戦A級3組第11回戦 ぐらしおん-エルロイブルー

一手損角換わり。勝ち。

果敢に攻めて勝つ、ぼくとしては一番満足のいく将棋でした。精査するとかなり怪しい攻め方しているんですが。たとえばここで銀ぶつける前に95歩を入れないとか。あと、最後の5手詰みを発見するのに2分近く考えるというものすごくアレなこともありましたね。9回戦から11回戦の間に24初段になってるのにな……恥ずかしいな……

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という感じ。

今期も不戦敗なく完走できたのは良かったです。(対局消化はかなり遅かったですが)

角換わりと対振り飛車ばっかりになってしまいました。ぼくが色々変えるべきなんですかね。変なことやると横歩取りのアレみたいになって全然ダメなんですが……

 

さて、今期問題になったのが適正レートの問題ですね。A級3組でも正直何名かちょっと入る組間違えてるんじゃないかなと思いました。ぼくとしては、強い人指せればそれで良いので強い人がリーグに入ってくれるのは(ぼくと当たるなら)むしろ大歓迎なんですが、リーグ戦として勝ち負けに一喜一憂したい、リーグ荒らし消えろという人もいるだろうし、ぼくみたいなタイプでもあんまり実力差があると勉強にもならねえよという話もあるとは思います。

 

まあでも、アマチュアの人が短期間でめちゃくちゃ強くなるのもよくあることですし、正直あんまり気にしても仕方ないのでは? と思わなくもありません。(リーグ戦としてどうなんだという気持ちもわかりますが)

そういえばぼくも前期の申し込みの段階から今までの一年半くらいで24のレートはだいたい300ちょっと上がりました。短期間でめちゃくちゃというわけではないでけど、まだまだ強くなれそうです。

 

だからあんまり勝ち負けにこだわらず、相手を見て事前に準備をして序盤の勉強をして、という使い方の方が良いのかなあと思います。モチベーションの道具として。あと何回も同じ相手と指すとそれはそれで楽しいですよね。ぼくは野良マッチより楽しいし好きです。まあそういう気持ちで参加できたら良いのかなと。(急激に伸びた方はともかく新規の参加者は適正なリーグに入るのがベストですけれど)

 

ということで最終的には前期と全く同じ感想になって、ちゃんと「仲良く真面目に」指せば意味があるしやらないなら半年間は長いし辛いんじゃないの? ということです。というわけで、また半年頑張るかは改めて考えます。

全部の棋譜取ってコメントつけて、果たして何人みるかもわからないのにえらいなあぼくは!!!!(自画自賛

 

そういえば24運営の神の雷とソフト指しの話もありましたね。こっちはまあ如何ともし難いのだと思いますが……

 

 

周回遅れの人生を往く(自転車買ったよ)

 と、いうわけで自転車を買いました。一式で30万円いかないくらいでしたね(ウェア買うと足が出そうだけど)。ちゃんと乗っていきたいところです。

阿蘇登るのを見てあれ楽しそうと思ったのがはじまりだから、目標は大観峰まで行くことということにしておきます。いや、当面は自転車慣れるのが目標ですが! ビンディングペダル怖!!!

しかし買うといってから9ヶ月くらい経ってる気がしますが、破滅的な財政状態にならないように注意したり自転車屋のあまりの入りにくさ(これはマジで入りにくいです。溢れる内輪感本当になんとかしてくれ)に躊躇したりしていたからです。気づいたらこんなに経っていました。許して。

 

で、また自分語りします(なんだこのブログ)

直接的な理由は邪悪なフォロワーに熱心な勧誘を受けたことと、はじめから少しはやってみたい気持ちがあったのと、阿蘇で自転車マンを見たの三つくらいなのですが。もう少し大きな理由として、自分の身体を十全に遊び尽くせるのはあと何年かということを意識しはじめたからというのもあります。

 

ぼくが今からどれだけ頑張って鍛えたとしても、体力的な限界値は年齢を経れば自然に衰えます。そういうことを考慮すると、あと五年くらいがリミットなのかなと。それ以降は本当に限界まで鍛えても、早くにはじめればもっとやれたんかなーみたいなことを少しは思いそうなんですよね。十全にってそういうことです。

 

で、この路線に将棋もあり、当社比で真面目に将棋の勉強してるのもそういうわけですね。あんまり真面目じゃないですけど。詰将棋くらいしかやらないし。あくまで当社比です。だって、ねえ。→え……面白くはない……私もみんなも、こんなことよくやってるなぁって思う……負けたら悔しいけど、勝っても楽しくないときもある……(以下略)(画像略)(西あすか『いつかみのれば』)

 

まあでもぼんやり思うのは、こういうのってみんな学生時代にやってるのかなあということです。学生時代にめいいっぱい活動していると、色々納得して労働に身を置くことができるのかなあと思うわけですよ。一通り遊び尽くしてね。ぼくももう同級生が結婚していく年齢ですしね。

 

でもぼくは未だ労働に自身の価値観を絶対に置きたくないし、今も色々あがいて自分の身体と頭で遊び尽くしたいと思っているわけですね。人生周回遅れだから。五年くらい遅れていますからね。こういうのあんまり自分の年齢に即した心の動きじゃないのかなーとは思っちゃったりしなくもないわけですよ。

 

そういえばちょっと前に歯列矯正のお金ためてバーバリーのコートも買おうと頑張って働いてたら実家が太い強いやつ(歯列矯正済み)が買いたいと思ってたバーバリーのコート着てて打ちのめされた、やはり人生は生まれ、世は無常みたいなtweetがバズってましたよね(本当にこんな内容だったか?)。

 

ちょっと違う話のような気もしますけど、人生先に往く人なんて見れば限りないんですよね。だからこういうのも気にしないでいいのかなあって。ぼくもいいのかなあって。だって、周回遅れの人生で良いじゃないですか。追いつかなければいけない必要性を感じません。傍からみるとみっともないのかもしれませんが!

 

だからぼくは自転車に乗るし、走るし、将棋も指します。

そしてそうありたいと思うわけでした。終わり。

 

 こういう気持ちにぴったりの本です(鬼)

エバーグリーン (双葉文庫)

エバーグリーン (双葉文庫)

 

「いやいや、もうお腹いっぱいだよ、お前の『青春の病』は」

第二期指す将順位戦完走記念

第二期指す将順位戦、自分の対局は全て終了しました。

そういうわけで完走した感想をね……ん?

疲れたので三期の参加については考慮中です。それについてはまた後で。

参加を考えている人にはちょっと読んでもらいたいなー。

 

終わったということでとりあえず全対局を適当に振り返っていきますが、そっちは別にいいです(?)

一回戦 対yamagoeさん

相掛かり。負け。

粘ったんですが終盤にすごい見落としがあって一瞬で負けにしました。

多動将棋に待つという文字はない!! みたいな動き方をして一瞬で悪くしたの馬鹿みたいでしたね。四間飛車上達法に待つのは苦しいけどそういうときは相手も苦しいんや(超訳)みたいな言葉があったからなるほどね……となった。うまく待ちたいよねえ。

 

二回戦 対辛党さん

振り飛車。勝ち。相手の見落としもあって機先を制してうまく良くできました。

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印象的なのはここ。流石にここで66銀はないでしょ……となりますね。

ちなみに48銀打に同銀や同金は詰みがあります。一歩も余らず詰みます。

 

三回戦 対いつきさん

角換わり。勝ち。完全に負けの将棋だったので、拾い物ですね。

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46角は悪い手と確信しながら打ったんですよね。そういう手は珍しい。
体力がないのでここら辺もう脳が死んでるんだと思うんですが、今なら25銀打とか指すと思います。

 

四回戦 対あさねぼうさん

対抗形(乱戦?)。勝ち。序盤から圧倒しました。一番うまく指せた一局。完全に何かが憑いていたとしか思えない落ち着き払い方でしたね……。ただ終盤に普段のエルロイブルーさんに戻っている。

 

五回戦 対かずっちさん

振り飛車。勝ち。勝ちなんですが、今回の順位戦で最も反省が必要な将棋ですね。流石に考えてなさ過ぎました。最後はかずっちさんが詰みを逃して逆転勝ち。将棋は運ゲー

 

六回戦 対太一さん

角換わり。負け。攻めを呼び込んで切らして勝とうとして攻めが繋がったので結果的に投了図は惨敗のそれになっています。前局よりはマシかなという感じ。

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28角を事前に少し考えていたのは事実なんですが、56角がない形で考えていたので、比較すると本譜はかなり危険ですよね。まあ事前の準備に殉じたんでしょうけど今見るとねえ。というか攻め将棋のぼくがこうやって受け続ける将棋を指すのはどうなのと思う。実際受け間違えているわけだし。下手くそか。攻めろ。

 

七回戦 対葉桜さん(恥ずかしいので棋譜はありません)

対抗形(乱戦?)。あさねぼうさん戦と同じ75歩に88角成といく奴です。負け。必勝の局面からすごく悪い手を指して動揺したあとクリックミスしてしまいました。恥ずかしい。対局者にも申し訳なかったです。ごめんなさい。

 

八回戦 対kkkeiyaさん

角換わり。負け。まあぼくにちょっとした勘違いもあったんですが、内容的に相当な惨敗じゃないでしょうか。なんかもう振り返るところもないしどうしようもない。

 

九回戦 対カイトさん

対抗形。勝ち。内容? 一秒で指して後悔するのはいいかげんやめろ、という感じです。

相手に見落としがあって急に勝ちになりましたね。三連敗中だったのでほっとしました。

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しかしとんでもない作戦でこられましたね。こういう変なのを見ると絶対に、絶対に咎めたいなーといつも思うんですが、咎め方がわかりませんでした。最近『イメージと読みの大局観』のどれかでこれが俎上に上がってるの見かけたのですが、42銀から31角として、75歩を狙いにいくのがいいんじゃない? みたいな話でした。なるほどねえ。序盤のセンス欲しい。

 

十回戦 対えんどうさん

対抗形。四間飛車対五筋位取りで対抗形では唯一落ち着いた将棋を指している。勝ち。

相変わらず中盤は危なっかしい受け方をしているんですが、終盤は冴えてましたね。(詰み逃し自体はあるんですけど、読んでる量が当社比普段の三倍くらいあった)

しかし対振りで玉が堅くない将棋指してるのに受けが下手なの普通に致命傷ですよね。ただぼくは穴熊指せないので……

 

十一回戦 対ろうぽんさん

袖飛車相掛かり。勝ち。意味不明な出だしからはじまって順位戦で一番楽しく指せました。

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今見てもわけわかりませんね。ただこれ実は昔一度指したことがあって、そのときは確か金銀が前に行く将棋になったので、それをベースに古い相掛かりの将棋を事前に見てました。駅馬車定跡みたいなの。まあ結果的に全く別の将棋になりましたが!!

互いに浮き飛車にして狙いやすいのと、33の地点が普通に堅いのが金銀が前に出る理由ですかね? 軽い攻めは決まりにくいです。

 

入替戦 対kumaさん

矢倉模様(対右玉)。負け。攻め駒が捌けてやや良しかなと思った局面を馬鹿みたいな中盤センスでダメにしたものの終盤に相手の攻め急ぎで逆転したんですが、瞬間のチャンスを掴み損ねてしまいました。悔しい!

 

そんなわけで、12局指して7勝5敗という結果になりました。

もっと勝てた気もするし、もっと落としても当然だった気もします。見落とし多すぎ。

 

◆◆◆◆◆

参加した感想なんですけども。

応募があったときモチベーションが物凄く高い頃だったので勢いで登録したんですが、半年はやはり長いんですよね。ごく普通に大変でした。日程を合わせて、相手の棋譜を確認して(これはやらない人もいるか)、実際に対局して、と。だから11局ないし12局、不戦敗なしで完走した人はそれだけで価値があると思います。マラソンの完走みたいなものです。順位だけが重要じゃないんですよ。

 

いや、多くの強い人はある程度以上のモチベーションをずっと保っているので気づきにくいと思うんですが、月単位で一切指す気がなくなる人は世に普通にいるんですよね。ぼくとか。エンジョイ勢だからね。やる気ないときに日程がどうのとかするの正直凄くだるいんですよ。

そういう層が実際に迷惑をかけたのも今期の順位戦でたくさん見られましたよね。

 

まあ、ぼくは責任感の塊だから!!! ちゃんとやりましたけど!!!!!(台無し)

 

いやそうは言っても、向こうから連絡が来るまで日程の調整をしなかったりとかなりモチベーションが低かった時期があるのは事実です。対局者の方々、ご迷惑をおかけしました。

 

で、参加に当たって『仲良く、まじめに指せますか?』という確認事項がありますけど、そういう波が大きな皆さんはここでちょっとだけ覚悟を決めないといけないのかなと。特にまじめにという方を。ぼくは幸運にも勝ち越せたので最終的にはそれなりのモチベーションを保てましたが、負けが込んでも逃げださないとか結構大変だと思うんですよ。あなたまじめに指せますか。

 

そういうわけで自分の三期の参加についてはちょっと考慮中です。

ほら、kiftwiに棋譜アップロードしてコメントもちゃんと書いてるの偉いでしょ。これ結構大変なんですよ(何様だ)

果たして何人見てくれたのかわからないですけど!! ちゃんとやってたんですね!!! 偉いから!!!!

次も参加するとしても、ここまでちゃんとやるのかと言われると……ねえ。

 

大変なことばかり書きましたけど、相手の棋譜を確認して、ちゃんと感想戦をして、とするのは勉強になりますよね。特に相手が指す戦法を見てその対策をちゃんと考えていくのは、序盤の勉強になると思いますね。野良マッチだと相居飛車だけで角換わり・矢倉・一手損・横歩・相掛かりとありますから、全方位をカバーするのは大変だしぼくくらいの棋力だとやる気なくて当然じゃないですか(言い訳)

 

その点、特定の対局者相手だと狙い撃ちにしやすいので勉強しやすいって面はあります。それは後々野良マッチでも活きますしね。ぼく個人の話なら、今回の順位戦で二局用いた「75歩に88角成」はその賜物です。(横歩超急戦みたいな狙い撃ちで姑息では)(姑息の本来の用法)

 

ちゃんとやればちゃんと勉強になるという実もふたもない話ですけど、まあその一助になるということで。

 

 ちなみにこの本です。しかし、定跡本とかはじめてちゃんと並べましたね……

みんなもマイナー(言うほどか?)定跡で野良マッチの石田流イキりどもを乱戦で鏖殺しような。楽しいよ。

 

きっと何者にもなれないお前の夢

※大量のネタバレを含んでるので、未視聴の方は注意してください。

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というわけでね、スターウォーズEP8 最後のジェダイ 見てきましたよ。カイロ・レン欲張りセットみたいな内容で大満足です。

続き物なのでまああらすじはいいかなって感じですけど、皇帝とベイダー亡きあと共和国は復権したけどぐだぐだに乗じて軍事力を増強した残党たちファースト・オーダーが共和国の首星ホズニアン・プライム星系(あれコルサントじゃないと後で知りました)をスターキラー基地で吹っ飛ばしちゃった! 暴力が全てを支配するマッドマックス世界と化した銀河で秩序はこの先生きのこれるのか! みたいな話です。まあ、英雄が消え行く時代を描くというのがこの三部作の目的でしょうけど。

 

いやね、ぼくはEP7のときからカイロ・レンくんが物凄い好きだったんですよね。EP7は厳しい評価結構多かったけど、ぼくはこいつがいるからまあいいかなって……。

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 (歪んだ愛情では)

EP8もねー、別に強くないんですよ。すぐ暴れるし感情を乱すし。これはこれまでからするとすごいキャラクター造形なんですよね。ベイダーもダース・モールも皇帝も超強キャラの趣ありましたからね。光と闇の間で行ったりきたりする情けない奴。本作はこいつが話の中心です。ぼくはもう今回はこいつの話しかしません。愛が重い。

ps://twitter.com/ellroyandblue/status/679ぼ

 

 ジェダイとシス(カイロ・レンはダース・~~でもないしこいつ別にシスですらなくない? というのはさておき)という関係から言うと、カイロ・レンは最後のジェダイとしてルーク・スカイウォーカーを追っているんですが、同時に師匠として裏切られた・見放されたからと復讐を行いたいとも思っているわけですね。暗黒面に落ちたのもそれが最初の理由。作中で自分から転落したわけではないとレイがルークに言ったとおり。

 

ところが暗黒面に向かってもスノークさんにはなし崩しで暗黒面に行った迷いがバレバレで(態度で誰にでもわかる)イマイチ信用を勝ち取れない。EP7でハン・ソロを殺したのも、メンタル激弱カイロ・レンくんが退路を断つためにやってると思うんですね。ところがそれでもダメ。才能はそこそこありそうなのにクソメンタルのせいで師匠に見放される運命にあるのかなこいつ。で、レイと語る中で決心が揺らいで最終的に暗黒面の師スノークを殺してしまいます。

 

 これでね、レイに認められればまだ良かった。ところがEP3のアナキン・スカイウォーカーみたいなことを突如言い出し当然のようにレイにも拒絶されてしまう。しょうもない奴だ。誰にも認められないカイロ・レンくん、師匠ルークへの復讐すら失敗に終わり何者かになれなかったのにファースト・オーダーの全責任を背負う立場に(半ば成り行きで)なってしまったカイロ・レンくん。彼はどこへ向かうのか!? といったところでEP8は終わり。

 

まあ話の関係でレジスタンスはすごい危機に陥ってるんだけどレイが強靭な精神力を持ってるのでこっちはまあ大丈夫だろうなってなる。しかし彼女と相半ばするフォースの持ち主カイロ・レンは話の去就を全て決定しうる立場になってしまった。本当にどうするんだろうなこいつ。

 

面白かったのはハックス将軍にここで何があった? と聞かれたときにレイがスノークを殺したと言っちゃうところです。実はシスの教義って最終的に弟子は師匠を殺すもので、たとえばダース・シディアス(皇帝)だって師匠ダース・プレイガスを殺しているわけです。だから別に自分が殺したと言っても良い立場なんですよ、本当は。で、俺が最高指導者だとやっても良い。というか殺したの本当はお前だし。

でもそうは言わない。その上でハックス将軍に私の軍隊と言われると激昂してフォースチョーク使って指揮権を認めさせる。信じがたいレベルの超小悪党ムーブメントですよこれは。お前本当に大好き。

 

カイロ・レンは才能のないアナキンみたいとか言ってたら、作中でスノークさんがお前はベイダーにはなれなかった、というかそのふざけたコスプレ仮面外せとか言ってて笑いそうになりました。

 

膨大な岩をいっぺんに浮かせるレイとかそれを好き勝手動かしたスノークとか離れた星域からビジョンを見せるルークとかフォースの力ヤバくないですか。ルークは最終的にフォースと一体化したからまだわかるんですけど。設定上レイと五分であろうカイロ・レン? ……まあEP7ではブラスター止められたし……

 

 ◆

 どうでもいいんですけど、ハイパースペースドライブであんなことできるなら、無人船を大量に作成して相手の船がいる宙域に片っ端から飛ばしていったほうが率が良さそうじゃないですかね……(それはそうとして大惨事感があるあのシーンの演出は好きです)

 

 ◆

 

 

 

://twitter.com/ellroyandblue/status/679672261402427393

/status/679316277932851204

"永世"ヒーロー(第30期竜王戦を振り返る)

羽生善治棋聖渡辺明竜王の第30期竜王戦は4-1で挑戦者の羽生棋聖が勝ち、竜王位を獲得した。これで通算7期と永世竜王位の有資格者となり、同時に七冠全ての永世位有資格者となった。(通常永世を名乗るのは引退後)

 

羽生善治という棋士は、言わずもがな将棋の第一人者であり、そして棋界のスタープレイヤーでもある。二つは明確に別の要素で、第一人者でも人気がイマイチな人はいるだろうし、超一流でなくても人を魅せるプレーをするスターの素質がある人もいる。他にたとえば角界なんかでは、第一人者がスターというよりある種のヒールになったりもする。第一人者にも色々ある。

 

そう。羽生善治という棋士は超一流であり、そしてスーパースターである。

 

今期の竜王戦も挑戦から奪取に至るまで、何度も我々将棋ファンを魅了し、並居る棋士たちを唸らせ、そして対局者を圧倒してきた。

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82金→81金→71金→72金→73金→63金

>僻地に打った金が獅子奮迅の大活躍。鮮やかな手腕というほかない。

2017年7月31日 決勝トーナメント 羽生善治三冠 対 稲葉陽八段|第30期竜王戦

 

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竜王挑戦へ前進させた強打33桂打。

>△3三桂打に「ええっ」と佐藤康九段。「すごい手がきた」と控室は盛り上がる。

2017年9月8日 挑戦者決定三番勝負 第3局 羽生善治二冠 対 松尾歩八段|第30期竜王戦

 

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大きな二勝目をあげる要因になった、再び現れた攻めを繋ぐ桂の重ね打ち。

>控室は思いがけない手の出現に盛り上がっている。大盤解説から戻った金井六段は「鋭い手を指されたという印象です。桂打ちは見えない。私は見えないです」と首を振った。

2017年10月28日〜10月29日 七番勝負 第2局 渡辺明竜王 対 羽生善治棋聖|第30期竜王戦

 

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▲45銀△55銀に▲25桂。

3-1の決戦局で見せた果敢で斬新な新構想。局後の記者会見で『常に最先端を探求していくという思いでいます。』と語った通りの、現代将棋らしいスピード感溢れる攻め筋。

>青野九段は「この格好で▲4五銀とぶつけた将棋は見たことがありません。(中略)誰もやったことがない仕掛けです。今までの常識を覆す? 決してオーバーな表現ではないかもしれませんよ。先手に成算がないといきませんから」と続けた。

2017年12月4日〜12月5日 七番勝負 第5局 渡辺明竜王 対 羽生善治棋聖|第30期竜王戦

 

そして羽生二冠自身が今期竜王戦で一番苦労したと語った第四局の66飛。

2017年11月23日〜11月24日 七番勝負 第4局 渡辺明竜王 対 羽生善治棋聖|第30期竜王戦

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56飛なら決めにいく感じだが、これは65飛と引くのですぐに決まる感じではない。控室もそう見たし、誰もがそう思った。対局者の渡辺棋王も局後ブログで

>▲67銀のところは上手く粘ってあるいは逆転してるんじゃないかと思っていましたが

と語っていた。羽生二冠だけが見ている世界が違った。

 

88金68玉65飛に飛車を歩や香車で追おうとすると、飛車角を取る間に46歩から47歩成と挟撃体制を築かれる。そこで先に34銀と角を取るがこの瞬間に66歩56銀を入れて36桂。

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▲38飛に△34銀と手を戻して▲65銀△48銀までいくともう先手玉にはほぼ受けがない。「長くなる」といわれた66飛からまだ13手後の話だ。

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この中空の飛車打ちが見えたからこその66飛。凄いのは、相手に対応を強要する(先手を取る)手で寄せているのではなく、悠然と65飛や34銀と駒を取っても、先手に有効な粘り方がないと見ていることだ。トッププロもこの寄せを絶賛する。

深浦康市九段「いやー、やりますね。感動しました。なるほど、これを狙っているんですか。△4八銀までを、先ほどの△6六飛で読んでいたのかもしれません」

藤井猛九段>△6六飛と寄ったところで、この寄せを読んでいないといけません。神技的な寄せですね。こういう手順はちょっと浮かばないですから。
△8八金と打ったときは先手玉が全然縛られている雰囲気はなかったのに、こうなると8八金も絶品の配置ですよね。

 

渡辺棋王も羽生二冠も、タイトル戦前まで不調が囁かれていた。特に羽生二冠は13年ぶりにタイトルがひとつまで後退していたこともある。

渡辺棋王にはやや不本意な出来だっただろうか。第五局も最後の最後まで指したのは相当な無念があったからだろう。だが、タイトルを取ったのは相手が崩れたからではない。いつの誰が相手だったとしても彼に勝てるのか。そう思わせるほどの圧倒的な気迫と技術の粋がこの竜王戦の羽生二冠にはあった。

 

そういえば、今年同じく日本を熱狂させた藤井四段の29連勝に際して、羽生二冠は「檜舞台で戦える日を待っている」と語った。檜舞台で"待つ"には自分もまた第一人者であり続けなければならない。それだけの能力と意志を、この竜王戦で感じられた。

 

あらゆる記録を打ち立ててもなお、羽生二冠が探究心を持つ限りは、これからもスターとして、一流の棋士として、将棋ファンを沸かせ、控室を唸らせる将棋を指してくれるだろう。これからの活躍を期待している。

 

本当に今日は将棋史に残りそうな日なので、文章が乱れまくりだけど今日中に書くんやという強い意志です(構成はちゃめちゃの言い訳)

大きな買い物には人生観が出る

 また二ヶ月くらい放置していました。前回阿蘇に行ったときに、ロードバイクで踏破している人を見て自分も欲しくなったみたいなことを書いていたのですが、未だ買っていません。本当は自転車買って蕩尽の躁状態のまま何か書こうと思っていて、それが為せなかったので放置することになったというわけです。言い訳やめろ。

 

まあちょっとした葛藤があってですね。スポーツサイクルってクロスバイクロードバイク・マウンテンバイクが主流にあって、ぼくの阿蘇踏破という希望からいうと買うべきなのはロードバイクにあたるわけですよね。ただ、多くのインターネット「初心者向け」謎販促ページ(?)では、初心者にオススメなのはクロスバイクロードバイク(アルミフレーム)とされているわけです。値段帯は5~10万円くらいかな。

 

なるほどと思いましたが、ここでちょっと立ち止まって考えてしまうわけです。いやぼく超薄給だしそこで一度立ち止まるよりは、いきなりロードバイク(カーボンフレーム)みたいなそれなりのもの買ったほうが総合的に見ると安く済むんじゃない? みたいな。値段はそうですねー、20万円くらいの。特に自転車のフレームって替えられないわけですから、ここでお試しセットに決して端金ではない10万円投資するより、良いものを買ったほうが良いじゃないですか。

 

それにぼくは趣味でもわりと真面目にやりたいタイプなので、そこそこに楽しめばいいじゃんみたいなのがあんまり好きじゃないんですよね。有酸素運動経験者なら誰もが考えるであろうもっと速く・もっと遠くへってきっと考えるわけです。ぼくは日に5km、月150km走ってたころ、なんかこれ二倍走れる気がすると"ふと"思い立って月300kmに増やした経験がありますし。

 

じゃあ買えばというとそういう話にはならなくて、ぼく現実には何ごともあんまり続かない性質なんですよ。飽き性なんですね。20万円+その他諸々の装備品買って本当に続くの?(こどもチャレンジ販促漫画のママみたいだ)的な不安感はどうしてもありますよね。誰か自転車乗ってる友人が近くにいるわけでもないし。ダメージ少なく済むようにしたほうがいいんじゃない的な面もやはりありますよね。

 

というところで思考が止まってしまって、まあ時間だけが過ぎたわけです。

このくらいの規模の買い物するケースってなかったので初めて気づいたのですが、こういうのってなんというか性格が出るよなあって感じがしますね。これまでにお金を費やしてきたものって人生そのものとほとんど同じなんだなあとぼんやり思いました。

 

しかし、どうしましょうかね。誰か買ってくれるのが一番なんですけど……(チラッ

ところで薄給なのに娯楽にお金使っていいのかって? 境遇を抜け出すために投資するか何かのときのために貯蓄するべきではって?

ごもっとも。

でもですね、先ほど書いたとおり、大きな買い物には人生観が出るんです。